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経口腔頸動脈超音波検査Transoral carotid ultrasound; TOCU

経口腔頸動脈超音波検査Transoral carotid ultrasound; TOCUは、通常の頸動脈超音波検査では観察できない高位の頭蓋外内頸動脈を観察する検査です。長い棒状のプローブを口腔内に挿入して検査を行ないます。通常、この部分は造影剤を静脈内投与して行なう造影CT検査や、脳血管カテーテル検査で評価しますが、TOCUはこれら検査を代替することが可能で、身体への負担も極めて少なく行なうことができます。

tocu

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TOCUでは頸動脈の高い位置を、図のようにproximal(遠位)、middle(中位)、distal(近位)の3つのsegmentに分け検査します。

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従来の頸動脈超音波検査はプローブ操作が下顎骨に阻まれるため、図のように内頸動脈起始部の観察に限定されます。TOCUでいうところのproximal segmentまでの観察となります。

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proximal segmentはTOCUでは図のように描出されます。口腔内に挿入した経腟プローブの先端の角度を図のように下方に振ると、proximal segmentが確認できます。

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観察したい側の扁桃付近にプローブをまっすぐに挿入するとmiddle segmentが描出されます。ここは従来の頸動脈超音波検査では確認できない高位となります。同部位の観察は、頸動脈ステント留置術後のステント遠位端の確認や、内頸動脈解離の診断・継時的変化の評価などに有用です。

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さらにプローブ先端を上方に振ると、distal segmentが描出されます。この高位は内頸動脈が頭蓋骨内に入るすぐ手前の部分であり、この3つのsegmentを合わせて評価することで、起始部から頭蓋内入口部までの頭蓋外の内頸動脈の全長が確認できます。
当院では頸動脈病変を有する方に対し、本検査を駆使することで、身体への負担を最小限に正確な血管評価を行ないます。

脳神経内科 萩原悠太